副業として動画編集を勉強し始めて3ヶ月くらい経ったころに、動画編集者として初案件を獲得することが出来ました。
その時は、ようやく初案件が決まって「これからバリバリ動画編集で稼いでいくぞ!」と鼻息荒く意気込んでいました。
しかし、今振り返るとこの動画編集者としての初案件は正直かなりの地獄でした・・・
今回は副業として動画編集を学んで案件をこなしていきたいと考えている方へ向けて、僕のリアルな動画編集初案件の体験を記していきます。
初案件をどうやって獲得したのか?
まず、僕がどうやって動画編集の初案件を獲得したのかをご紹介します。
初案件はクラウドワークスで受注
僕が初案件を獲得したのは、王道ルートであるクラウドワークスでの受注でした。
動画の基本的な編集方法を学んで、自己紹介動画とポートフォリオ動画を作成し、動画編集者として活動する前に、web制作で案件を獲得しようとしていたことに学んだ案件獲得術や営業術を屈指して、クラウドワークスにて案件を獲得することが出来ました。
ちなみに、いきなり案件を獲得できたわけではなくて、クラウドワークスやココナラなどでほかの案件にも10件近く応募をかけて、ようやく採用されたという形です。
やはり、実績の無い初案件獲得を目指す人は、実績がない分、数をこなしていかなければなりません。
「数打ちゃあ当たる」方式でやっていくことになります。
そんな紆余曲折を経て初案件受注に至りました。
初案件はどんな案件だったか?
さて、僕は実際にどんな案件を受注したのかというと、詳しいことは契約の関係で話せないのですが、超有名レジェンドプロ野球OBの方のYouTubeチャンネルの編集担当でした。
正直自分でもびっくりした記憶があります(笑)
というのも、募集要項のタイトルには「野球に興味のある方必見!野球系YouTubeチャンネルの編集担当を募集!」みたいな感じの募集となっていました。
僕は大の野球好きなので、「これは是非ともやりたい!」と思って、思いの丈を応募分に載せて応募しました。
そして、実際に採用が決まって具体的な内容を知らされたときに、超有名レジェンドプロ野球OBの方のYouTubeチャンネルの編集担当だということを知りました。
めちゃくちゃ持ち上げた言い方をしていますが、本当に超大物の方で、野球を知っている方ならば絶対に知っているほど有名な方のYouTubeチャンネルです。
「初案件がこんな大物案件で大丈夫なのか・・・?」と一気に不安になったことを覚えています。
まあ、実際にはそのプロ野球OBの方のプロダクションから受注するのではなくて、プロダクションが製作を依頼している制作会社から案件を受注する形です。いわば下請けの下請けです。
なので、基本的には制作会社とやり取りをしながら動画を作成して、諸々チェックが終わったらプロダクションに提出してチェックしてもらう形でした。
報酬はどれくらいなのか?
基本的にYouTubeチャンネルの編集担当としての報酬の相場は、最初は1本あたり3,000~5,000円程度だと思います。
そして、ある程度実績が付いてくると単価が上がってくるというイメージです。
あまり詳しいことは言えませんが、僕の初案件もおおよそ相場通りの報酬でした。
これが割に合うのか合わないのかは、人によって感じ方は違いますし、実際の作業量によっても感じ方は違うと思うので一概には言えませんが、僕の場合、あまりにも割に合わないと思ったので数カ月で辞めることにしました。
ここから先は、言える範囲で具体的にどんなところが大変だったのかをお伝えしていきます。
初案件で地獄過ぎた経験を紹介

契約関係がかなり厳しい
これは僕の初案件に限った話ではないと思いますが、契約関係はかなり厳しいです。
簡単に言えば「守秘義務」です。
案件において知り得たこと、まだ外部に発表していない内密な事、技術的なノウハウetc…
これは動画編集者に限らず、社会人においては非常に大事で当たり前のことではありますが、特に僕のこの案件の場合は、相手が超有名レジェンドプロ野球OB、言うならば芸能人が相手なので、このあたりの守秘義務はかなり厳しいものがありました。
今も非常に慎重に内容を吟味しながらこのブログ記事を書いています(笑)
さらには、締め切り厳守もかなりきつめに求められていました。
これも当たり前といえば当たり前なのですが、この後にも書きますが、この締め切りを守るためにかなりの地獄を見たのでそのあたりもご紹介します。
データーがとにかく重い
まず、とにかく大変だったのが「データーが重すぎる」ということです。
これは、超有名レジェンドプロ野球OBの案件だったからかもしれませんが、当然製作にはプロのカメラマンやディレクターが参加して作られています。
そのため、撮影機材も個人のYouTuberが使うようなちょっと良いカメラどころではなくて、おそらくテレビで使うようなプロ用のカメラを使って撮影された動画が送られてきます。
そのため、画質は最高品質の超高画質で、さらには60fpsで撮影されているため、とにかくめちゃくちゃデーターが重いんです!しかも当然の如くマルチカメラで撮影されているので動画は数本送られてきます。
ちなみに、fpsとは1秒間に何枚の画像を表示して動画を作るのかという数値です。
動画というのはパラパラ漫画のように高速で連続で画像を見せることで動いているように見せているという仕組みですね。
通常は30fpsという企画で作るのが一般的です。それが僕の案件では倍の60fpsでした・・・
そのため、何度も言いますがとにかくデーター量が重すぎて、ダウンロードするだけでも数時間、レンダリングに数時間、アップロードに数時間・・・
とにかくデーターをやり取りするだけで半日以上掛かってしまいます・・・
ちなみに、僕の案件の場合では、一回編集が出来たら、指定するバックアップ用サーバーと確認用のYouTubeチャンネルの二カ所にアップロードして、編集の確認を取ってもらうという形を取っていました。
そして、ダメ出しが来たら、また編集しなおして、また重たい動画を二カ所にアップロードして、またダメ出しが来たら・・・というサイクルです。
この重たすぎるデータのやり取りのせいで半日以上掛かるので(ここに編集の時間もプラスで掛かります)締め切りを守るのが非常に大変でした・・・
普通の通信環境ではとにかくこの作業以外の時間がかかってしまって、地獄です。
もし、今後大型の動画編集案件を獲得していきたいと考えている方は、通信環境には惜しまずに投資した方が良いと思います。普通のWi-Fi環境ではとんでもない時間がかかってしまいます。
例えば、大型キャッシュバックがあるような光回線などを契約して、少しでもストレスなくデータのやり取りが出来るようにしておくといいと思います。
編集のチェックがめちゃくちゃ厳しい
続いて大変だったことは、「編集のチェックがめちゃくちゃ厳しい」ということです。
何度も言うように、相手は超有名レジェンドプロ野球OBですから、制作側も超一流のプロが関わっています。
そして、僕の直属の制作会社のディレクターも超大手の東京のテレビ局でバリバリにディレクターとして現場にいた方でした。
この方が僕の編集した動画をチェックしてダメ出しをするということになります。
編集内容としてはそれほど難しいものではありませんでした。
テロップを入れて、適宜画像を挿入して、効果音を付けて、サイドテロップを挿入して、BGMを付けて・・・
特別高度なエフェクトを入れたり、複雑なトランジションが要求されることはありませんでした。
ただ、とにかくチェックが厳しい(笑)
例えば、テロップの位置が1ピクセルでもズレていたらダメ出し、テロップ表示が1フレーム早く消えてもダメ出し・・・
僕の初歩的なミスも含まれますが、20分弱の動画に対して40個近くダメ出しが来ました。
そして、それを踏まえて、前にも言ったように重たいデータの動画を訂正して、またチェックのために半日近くかけてアップロードして、そしたらまた数十個のダメ出しが来て・・・
このラリーが3往復くらい続きます。3往復で終われば早い方です。
このラリーを何回かやった後、ようやくOKが出ます。
しかし、ここでOKが出てもまだ終わりじゃないんです。
今度はプロダクション側にチェックをしてもらわなければなりません。
そして、ここでも何ラリーか修正をしなければなりません。
また重たすぎるデーターのやり取りを何回も、しかも締め切り厳守でやっていかなければなりません。
編集が時間通りに終わるかの心配より、アップロードが時間までに間に合うのかの心配の方が大きかったです。
PCの動作が頻繁に止まる
何度も書いてきているように、とにかくデーターが重いので、編集中にPCが頻繁にフリーズします(笑)
僕自身動画編集用にそれなりにスペックの高いPCを使っていたのですが、それでも60fpsの最高画質そしてマルチカメラ編集、さすがに耐えられませんでした・・・
そして、テロップも基本的にエッセンシャルグラフィックスで作成するのでさらに処理が重くなっていって、全然スムーズに編集が出来なかった記憶があります。
さらには、これらを踏まえた動画の書き出しにもとんでもない時間が掛かってしまいます。
PCがとんでもない轟音を立てて動いていました(笑)
これに加えて、先ほどのセクションで書いたように、アップロードにも数時間かかるので、とにかく締め切り厳守が大変でした。
徹夜でPCの状態を見て、書き出しが終わったらすぐに一本目のアップロードに取り掛かって、それが終わったら二本目に取り掛かって・・・
こんな日々が案件が終わるまで続きました。
昼夜問わずに連絡が来る
これは僕の案件特有だったのかもしれませんが、連絡が昼夜問わずに来て、確認やら編集のし直しを要求されました。
しかも、確認用のデータを送ってから1週間以上なんの音沙汰もなく経過し、ある日突然夕方に修正の依頼が来て、しかも今日中に送ってくれと言われたこともあります。
ここまで何度も書いてきたように、たとえ一カ所の修正だったとしても、編集しなおして、書き出して、アップロードして、という手順を踏むのに半日以上掛かります。とても間に合いません。
しかも、僕は副業として動画編集をやっていたので、日中は当然本業があります。
それでも、昼間に連絡が来て、今日中に送ってくれと言われるのは日常茶飯事で、とにかく色々とストレスがかかる毎日でした。
今初案件を振り返って思うこと
結局僕はこの超有名レジェンドプロ野球OBのYouTubeチャンネルの編集担当を数カ月で辞めることにしました。
理由はこれまで書いてきた通り、とにかく色大変すぎる上に、報酬は正直低い。
これ以外のYouTubeチャンネルの編集担当案件はここまで、大変だとは思いませんが、初めて案件をやっていく人にとっては同等の大変さが待っているかもしれません。
なので、編集内容も大事ですが、「どのようにやり取りするのか?」「データーはどれくらいの大きさのものを扱うのか?」という言ったこともしっかりとチェックしたほうが良いと思います。
技術的なこと以外に余計なストレスを感じない様にするためにも、PCのスペックと通信環境は妥協しないで投資した方が良いと思います。
いくつか案件をこなして行けば、これらの費用はペイ出来ると思いますので、この辺も見直してみると良いと思います。

